「大変だ、託生」 怒涛の5月6日を乗り越えての翌日の朝、カレンダーを見ていたギイが突然叫んだ。 ぼくはもう何があっても驚かないという仙人のような気持ちで、ギイにどうしたの、と聞いてみた。 「5月4日は腰の日なんだってさ。4日は腰を使ってだろ、5日は子供できるまでだろ、6日はゴム使ってだろ、うわー、オレとしたこと、4日のことを調べるのをすっかり忘れてた。3日連続だなんて、本当にGWだったのに!!」 心底残念そうにギイが頭を抱える。 「・・・・」 「よし、来年はちゃんとGWにするからな、託生」 「・・・・ぼく、時々ギイと別れた方がいいのかなって思うことがあるよ」 絶対絶対絶対、そんなGWは嫌だ。 ギイの馬鹿っ! |