「別れる!!もうギイとは別れる!」 「別れるなんて無理だね」 「やだったらやだ!」 「いいから行くぞ」 「別れるったら別れる!」 「お前らうるさい!」 章三の一喝に二人がぴたりと口を噤む。 「わかった、葉山、僕と一緒になろう」 「うん」 「章三!」 章三がギイのパーティから章三のパーティへと託生・・が操作しているキャラを移動させた。 「ギイてば無茶な攻撃するから、もう瀕死ばかりだよ」 章三に体力回復をしてもらい、ようやく託生が生き返る。 「託生!お前、オレより章三を選ぶのか!」 「うん。もうギイにはついてけない。ぼくはもうちょっと楽しくゲームしたいよ」 「しょうがないだろ。オレ勇者なんだし!」 「ぼくは魔術師なんだよ、そんなに戦えない!」 「あーうるせー」 章三がうんざりと肩を落とした。 |