100均万歳


100均で買った光るアレ。
使わず捨てるのもどうなんだ、とつい節約根性が出てしまった。
矢倉が八津に爆笑されたという代物だが、果たして託生がどういう反応をするかちょっと知りたいという好奇心もあった。
なので、使ってみることにした。
いざその時になって、託生が爆笑してしまい、途中で終了なんてことがないように、その夜は時間をかけてゆっくりと蕩かせていたのだが・・・
「ギイ・・ってば、ちょっと今夜は・・・」
「ん?」
「しつこいんだけど・・っ」
火照った頬のままに、託生がオレを睨む。
「しつこいって・・・じゃなくて、情熱的とかさ、他に言い方あるだろうが」
「だって・・」
「気持ちいいだろ?」
「それは・・・そうだけど・・・」
そういう憎まれ口たたけるうちはまだ我を忘れてないわけで。
そのあとも、焦らずアレコレを続け、もうそろそろいいだろうと思う頃に例の光るアレを取り出した。
普段からまじまじとそういうものを見たりしない託生なのだが、さて一体どういう反応をするのだろうか。
「託生?」
やけに大人しくしている託生の顔を覗きこむと。
「は???」
あり得ない光景にオレは言葉を無くしてしまった。
何と、託生はくーくーと気持ち良さそうに寝ているではないか!!
「・・・時間かけすぎたか」
そりゃまぁ温かいベッドの中で、気持ちいいことだけをされていたのだから、眠くなる気持ちも分からないではないけれど!!
「駄目だ・・・別の意味で立ち直れなくなりそうだ」
暗闇の中で光るアレ。
さて、これはどうしたらいいのだろうか。


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あとがき

大人しく寝てください。