言い方ひとつ


「ギイ、いきなり人の上に乗るないでよっ」
「乗るってなー、もうちょっと色っぽい言い方できないのか?」
「じゃあ、いきなり跨らないで」
「いや、もうちょっとさ」
「じゃあ、いきなり襲わないで」
「襲ってない」
「ほんとに?」
「・・・まぁそのつもりだったけど」
「やっぱり!」
託生は自分の上でふむふむと頷くギイから何とか逃げようと試みる。
もちろんそれは無駄な努力である。

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あとがき

ギイのやる気スイッチはいきなり入るらしい。