悩み事はありますか?


「恋人のことで相談なんですけど・・すごくヤキモチ焼きな人で、困ってます。その人はすっごく綺麗な人で、どうしてぼくと付き合ってるのか分からないくらいなんです。で、ぼく自身は普通の容姿だし、特別もてるわけでもありません。恋人の方がすごくもてるくせに、自分のことは棚にあげて、ぼくのことを束縛したがるというか、心配ばかりしてるというか。ぼくのことを好きだからっていうのは嬉しいんですけど、ちょっと度を越えてるときもあって、たまに面倒になることがあるんです。このまま付き合っていていいのか、それとも別れた方がいいのか。どうしたらいいか教えてください」


それを聞いていた3人、ギイと章三とぼくの間に微妙な空気が流れた。
それはラジオの人生相談のコーナーに投稿されたお悩み相談だった。
「これ、葉山の相談か?」
章三がにやにやと笑いながら尋ねる。
「え、違う違う。ぼくじゃないよっ!」
誤解を招くようなこと言わないでくれないかな、赤池くん!
「おい章三、オレはそこまでヤキモチ焼きじゃないし、託生だってそんなことくらいで別れたいと思ったりしないぞ」
ギイは自信満々に胸を張る。
「・・・・」
「・・・・」
そしてまた3人の間に微妙な空気が流れる。


こういう恋人とどうすれば上手く付き合っていけるのか、ぼくは人生相談コーナーに投稿すべきなのだろうか。



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あとがき

すぐそばにいる章三が託生くんの相談室。